久能山いちご狩り農園をご紹介。予約方法や料金情報も

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昔ながらの方法で栽培されている「久能石垣いちご」 ©PIXTA

静岡県にある久能は“観光いちご狩り”の発祥の地といわれている。いつからいちごの栽培を始めたのか遡ってみると、明治維新を期に宿屋、福島屋を廃業、久能山東照宮に奉仕するに至り、1896年(明治29年)松平健雄宮司より託されたいちごの苗を、玉石の間に植えたところからスタート。実に120年以上の歴史があるということになる。温室のない時代、地道な観察と研究の末、冬にもかかわらず石の輻射熱でいちごを栽培し、甘く香りのある実をつけることを実証した。

久能では現在も石垣栽培でいちごを育て、いちご狩りを行っている。石垣栽培とは、玉石を一定の角度に積み上げ、そこにいちごの苗を植える方法。現在は玉石ではなく、コンクリート板が主流となっている。この栽培方法にすることで太陽光を直角に受けることができ、いちごの熟期を早められるという利点がある。

石垣いちご発祥の地碑 ©PIXTA

石垣栽培を始めた当初は、大きな波がきた際や雨が降ったあと、海や川原で石を拾い集め石垣として積み上げていった。雨が降っても石垣が崩れないように積む方法、太陽の光がよく当たるよう傾斜角度を決めるのに苦労したとのこと。この作り方が軌道にのるまでには、20年程の歳月がかかったという。

その後、石垣栽培の増加に伴い玉石を入手することが難しくなり、さらに定植の際に毎年玉石を積み替える作業が非常に重労働で能率も悪く、いちごの栽培を妨げていた。そこで、1923年(大正12年)にコンクリート板が考案された。当時の板と現在のものを比較すると大きさは変わらないが、当時のものはやや厚みがあり、小石を多く入れたという点が異なっている。コンクリート板の考案によって石垣栽培の面積は急激に増加し、1939年(昭和14年)頃に最盛期となった。

現在はコンクリート板を使用している ©PIXTA

現在、久能の石垣いちご農家の多くは「章姫」を主に育成している。「章姫」は、果実が長めの円錐形をしているのが特徴。ほとんどのいちごは横幅のある円錐形だが、「章姫」は縦長の円錐形をしている。果実は少しやわらかめで口当たりがよく、果汁も豊富。酸味が少なく甘味をしっかりと感じられるいちごだ。収穫時期は12月頃~5月頃で、ピークは2月~4月頃。

久能で栽培されている「章姫」は甘味が強い品種 ©PIXTA

「久能石垣いちご」のいちご狩りは、駿河湾に面した久能地域で楽しむことができる。20件以上の農家があるので、予約はそれぞれの公式サイトにて確認を。車で行く場合は、静岡ICから国道150号線に向かい海岸線を東方面へ。日本平久能山スマートIC(ETC専用IC)からは約10分、静岡ICから約20分となっている。バスで行く場合は、静岡駅北口バスターミナル4番乗り場「しずてつジャストラインバス 久能山下行き」に乗車し、約45分。日本平山頂からロープウェイで久能山まで下りていちご狩りを楽しむことも可能だ。

今回はウォーカープラスで人気の久能エリアのいちご狩り農園をご紹介!
予約方法や料金、採れるいちごの品種などお出かけの参考にしてみて!

※ イベントが中止になっている場合があります。また、開催時間や施設の営業時間等が変更されている場合があります。ご利用の際は事前にご確認のうえ、おでかけください。

久能石垣苺栽培元祖 常吉いちご園 いちご狩り / 静岡市駿河区

久能石垣苺栽培元祖 常吉いちご園

久能石垣苺栽培元祖 常吉いちご園

芳醇な香りの「かなみひめ」は一度食べたら忘れられない味わい
画像提供:久能石垣苺栽培元祖 常吉いちご園

久能山の鳥居の中に佇む、1896年創業の老舗いちご園。山の斜面を利用して石垣を造り、石の輻射熱を利用して苗を栽培する「石垣いちご栽培」の元祖として有名。「赤い真珠」と「かなみひめ」の2種類のいちご狩りが30分食べ放題で楽しめる。芳醇な香りの「かなみひめ」は一度食べたら忘れられない味わいだ。

おすすめ

肥料は体に優しい有機肥料による育成と、磁気イオン水を利用することで、色艶に優れ、いちごの平均糖度16度以上ある。

営業期間 2025年1月上旬~5月下旬
不定休
営業時間 10:00~16:00(土日祝)、11:00~16:00(平日) 平日要問い合わせ
予約 要予約 電話にて予約
料金 2025年1月上旬~4月6日(日) 大人3000円、幼児(2歳~小学生未満)1000円。4月7日(月)~5月下旬 大人2000円、幼児1000円
食べ放題 あり 30分
いちごの品種 かなみひめ、赤い真珠

開催時間や施設の営業時間等が変更となる場合もありますので、ご利用の際は事前にご確認のうえ、おでかけください。

マルヨシ農園 いちご狩り / 静岡市駿河区

マルヨシ農園

マルヨシ農園

いちご狩りができるのは土・日のみ
画像提供:マルヨシ農園

静岡県静岡市のいちご農園。久能山の斜面を利用して石垣を積み上げ、暖かい日光を浴び、水はけも良いという最高の環境で章姫を栽培している。いちご狩りでは時間無制限で1家族1ハウスゆっくりといちご狩りが楽しめる。こだわりの章姫のほか、手作りのいちごジャムも発送可能で、土産としても利用できる。

おすすめ

13:30以降は「わんちゃん同伴プラン」も用意されており、愛犬もハウスに入っていっしょにいちご狩りができる。愛犬家にはたまらないサービスだ。

営業期間 2024年12月中旬~2025年5月上旬
土日のみ開催
営業時間 9:00~16:30(最終入園15:30)
予約 要予約 電話で受付。受付時間は平日19:00~20:00、土日9:00~18:30
料金 スタンダードプラン 2024年12月中旬〜2025年1月9日(木) 大人(小学生以上)1600円、子ども(2歳~未就学児) 800円。1月10日(金)〜1月31日(金) 大人2500円、子ども1200円。2月1日(土)~3月31日(月) 大人2300円、子ども1100円。4月1日(火)~GW 大人2000円、子ども1000円 ※2歳未満無料 ※わんちゃん同伴プランあり。詳細は公式サイトを参照。
食べ放題 あり
いちごの品種 章姫 この農園で採れる主ないちごの品種についてもっと詳しく

開催時間や施設の営業時間等が変更となる場合もありますので、ご利用の際は事前にご確認のうえ、おでかけください。

早川農園&cafeいちご畑 いちご狩り / 静岡市駿河区

早川農園

早川農園

日当たりの良いハウスで育ついちごは大粒で糖度も高い
画像提供:早川農園

静岡県の久能山東照宮入り口近くで、石垣いちごを育てる観光農園。日当たり抜群のいちごハウスで、粒が大きく糖度の高い章姫を栽培している。受付所から半径200メートル以内とその周囲に、いくつものいちごハウスが点在する巨大農園で、遠いハウスへは送迎もあるので安心。いちご狩りでは真っ赤に育った章姫を30分食べ放題で楽しめる。

おすすめ

駿河湾が眺められるイートインスペースで採れたてのいちごのパフェを堪能できる。また、売店ではいちごパックや自家製ジャムなどの土産も購入できる。

営業期間 2025年1月1日(祝)~5月上旬
営業時間 9:00~16:00(30分食べ放題)
予約 要予約 電話で受付。※前日までに要予約
料金 開園~2025年1月31日(金) 大人(小学生以上)2500円、幼児(2歳~未就学)1200円。2月1日(土)~3月31日(月) 大人2300円、幼児1100円。4月1日(火)~5月6日(振休) 大人2000円、幼児1000円。5月7日(水)~閉園 大人1600円、幼児800円。 ※2歳未満は無料。 ※PayPay対応可
食べ放題 あり 30分
いちごの品種 章姫、いちご狩りは章姫、店頭販売は章姫、紅ほっぺ この農園で採れる主ないちごの品種についてもっと詳しく

開催時間や施設の営業時間等が変更となる場合もありますので、ご利用の際は事前にご確認のうえ、おでかけください。

いちご狩りパーク&いちごカフェ久能屋 いちご狩り / 静岡市駿河区

いちご狩りパーク&いちごカフェ久能屋

いちご狩りパーク&いちごカフェ久能屋

甘くて美味しいいちごを堪能
画像提供:いちご狩りパーク&いちごカフェ久能屋

久能山南側斜面を利用したビニールハウスで章姫を石垣栽培している。石垣栽培は100年以上前に久能山東照宮宮司から苗を分け与えられ、露地に植えたところたまたま石垣の隙間に入り込んだ苗が早く実をつけたことから始まったとされている。来園時は久能山東照宮参拝客用の駐車場も無料で利用できる。

おすすめ

1人600円で手作りいちご大福体験が可能。酸味が少なく甘味をしっかりと感じられる章姫が30分食べ放題だ。最高糖度15度以上と糖度がとても高く、酸度も高い非常にバランスのとれた味の白いちご(エンジェルエイト)はカフェで食べられる。

営業期間 2024年12月中旬~2025年5月中旬
悪天候以外営業
営業時間 平日10:00~15:00、土日祝9:00~16:00(30分食べ放題)
予約 要予約 枠が空いている時のみ予約なしでも利用可能
料金 開園~2025年4月7日(日) 小学生以上2300円、2歳~小学生未満1200円。4月8日(月)~4月23日(火) 小学生以上1600円、2歳~小学生未満800円。4月24日(水)~閉園 大人2300円、2歳~小学生未満1200円 ※2歳未満無料
食べ放題 あり 30分
いちごの品種 章姫 この農園で採れる主ないちごの品種についてもっと詳しく

開催時間や施設の営業時間等が変更となる場合もありますので、ご利用の際は事前にご確認のうえ、おでかけください。

いちごランドマサミ いちご狩り / 静岡市駿河区

いちごランドマサミ

いちごランドマサミ

一粒一粒丹念に育てたいちご
画像提供:いちごランドマサミ

静岡県久能山東照宮近くの、いちご海岸通りにあるいちご園。日当たり抜群の石垣栽培で大粒の章姫、紅ほっぺが実る。静岡県限定の紅ほっぺと章姫を取り扱っており、1棟のハウスでの食べ比べも楽しめる。また、添加物を使用していないジャムなど、多数のお土産も販売している。

おすすめ

いちご狩りは食べ放題30分で、2種類のいちごを同一料金で食べられる。東名高速道路日本平久能スマートICから車で約10分と、アクセスも良好だ。

営業期間 2025年1月1日(祝)~5月上旬
土日祝のみ開催。いちごの生育状況により早めの閉園あり。GW頃に終了。
営業時間 10:00~16:00
予約 要予約 要予約だが、空きがある場合は当日受付可
料金 2025年1月 小学生以上2500円、幼児(2歳~幼稚園児)1200円。2月・3月 小学生以上2300円、幼児1100円。4月~GW 大人2000円、幼児1000円。GW以降 小学生以上1600円、幼児800円 ※2歳未満は入場無料
食べ放題 あり 30分
いちごの品種 章姫、紅ほっぺ この農園で採れる主ないちごの品種についてもっと詳しく

開催時間や施設の営業時間等が変更となる場合もありますので、ご利用の際は事前にご確認のうえ、おでかけください。

横山農園 いちご狩り / 静岡市駿河区

横山農園

横山農園

積み上げた石垣にいちごの苗を植え付ける独特の栽培方法
画像提供:横山農園

静岡県駿河区にあるいちご園。いちごの栽培に100年以上の歴史がある久能で、伝統的な石垣いちごを育成している。観光いちご狩りは旧三保園ホテルの支配人と横山農園が観光客を入れたのをきっかけに始まったと言われ、いわば観光いちご狩りの発祥の地でもある。また、いちご狩りの練乳トッピングも、横山農園から始まった。日当たりが良く水はけの良い石垣で育ついちごは、旨味が凝縮されて美味しいと評判だ。栽培されているのは静岡県発祥であり、酸味が少なく甘みが強い章姫。無料駐車場もあり。

おすすめ

久能山の傾斜にハウスがあるので、駿河湾の絶景を一望できる。素晴らしい眺望や採れたていちごで目も口も満足した後は、久能海岸を散策したり、久能山東照宮を参拝したりするのも。

営業期間 2024年12月中旬~2025年5月上旬
土日祝営業・不定休・平日は予約のみ
営業時間 10:00〜15:00
予約 要予約 電話、メール、じゃらん(https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000220566/?screenId=OUW3701&rootCd=3)
料金 オープン~2025年1 月小学生以上2500円、2歳~就学前1200円。2月~3月 小学生以上2300円、2歳~就学前1100円。4月〜GW小学生以上2000円、2歳~就学前1000円。GW~閉園 小学生以上1600円、2歳~幼稚園児800円
食べ放題 あり
いちごの品種 章姫 この農園で採れる主ないちごの品種についてもっと詳しく

開催時間や施設の営業時間等が変更となる場合もありますので、ご利用の際は事前にご確認のうえ、おでかけください。

※新型コロナウイルス感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。

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